沖縄でまたも落下物
またも米軍飛行機体からの落下物による事件が起きた。
幸いケガ人は無かったが、ifを考えるのであればただ事ではないだろう。
今年の10月のヘリの不時着、そして保育施設への落下物。
そしてまた、起きた。
普天間にあるから危ないという問題意識について
先日書いた沖縄についての記事でも記したが、沖縄の問題は沖縄の問題ではなく日本という国家の問題であるという前提を持つという事は非常に重要である。
普天間周辺には民家や学童施設などが並び、とてもではないが基地施設がある場所としては適切ではない。
この理由から辺野古への移設をまるで正論かのように語るコメンテーターやツイッター上の一般人は話すが、全くもって解決策にはなり得ない。
先ほどもコメンテーターが事実の認識をしっかりして国が先導して移設を進めていかなければならない。と言っていたがメディアでは所詮この扱いである。
米軍基地の維持費に対する税金の問題や歴史的、国家の現状についてのリテラシーが余りにも不足していると言わざるを得ない。
この国に生きる国民として、私たちの国は”敗戦”し”占領”され果てには基地を沖縄に”押し付けている”という認識を共有しない限りは、沖縄側のある種の正義を持った人間も動けず、本土側の歴史的な事実に裏付けられた国家としての在り方、主権を重視する人間も手を出せない。
対米自立か対米従属か ルネサンスは可能なのか
結局は沖縄の問題も経済の問題も原発の問題も政治の問題も全てはアメリカと繋がっているという事実に対して何も思えない・・・思わない。
これは戦後ずっと続いていて、日本は変われないという事が最近はもはや悪くなっているというのがスタンダードなものになりつつある。
北朝鮮情勢や中国韓国を始めとするアジア全体の情勢について多くの国民が不安に思っている。
そこに強いスーパーマンのようなアメリカが”助けるよ”と言えば正直に言ってイチコロだろう。
日本人が進路を決め、世界に属していくのであれば対米従属をこれ以上エスカレートさせるのは辞め、自立に向けてコツコツと外交努力をしていくべきである。
そうしなければ沖縄問題は解決しない。
国家すら従属しているのだから、時と共になど有り得ない。
中国は今や強大な国家になりつつあるが、この現象はアメリカの覇権の没落と共にタイマーがチッチと音を立てはじめたようなものだ。
それに対して「アメリカがついていれば他の国は悪い事言えないだろう」と腰巾着が如くの発言をしている首相にこの国を任せるというのは無理がある。
アメリカは世界の警察をやめますよ。という名のもと誕生したトランプ政権。
アメリカとより強固な日米同盟を築き上げると言い続ける安倍政権。
この異様な世界で日本国沖縄は苦しみ続ける。
私たちは敗戦という認識を捨てた夢の国を生きている。